楽譜の中で音符や休符を書き込む場所を五線(ごせん)と言います。五線内には入らない高い音や低い音は加線(かせん)を使います。その五線に書き込まれる、縦の線の小節線(しょうせつせん)についても、呼び方と使い方を確認しておきましょう。

五線

五線
五線の画像

五線は横長の5本線

上記には音符が書き込まれていますが、五線は横長の5本線の事を指します。五線だけを取り出し、名前を見ていきましょう。

第1線~第5線
第1線~第5線の五線

五線は下から数える

五線は一番下を第1線(だいいっせん)とし、そこから第2線・第3線・第4線・第5線と呼んでいきます。

第1間~第4間
第1間~第5間の五線

五線の間

五線の間の呼び方も決められており、一番下を第1間(だいいっかん)とし、そこから第2間・第3間・第4間と呼びます。

加線

五線外の音
五線外の音の画像

五線外の音は加線

五線外の音を表す時は、短い横線を書いて音符を記していきます。これを加線と言い、加線にも次のような呼び方があります。

上第1線~上第3線 / 下第1線~下第3線
上第1線~上第3線 / 下第1線~下第3線の加線

加線の上下

第5線の直ぐ上に書かれる加線を上第1線(うえだいいっせん)として、そこから上第2線・上第3線と呼びます。第1線の直ぐ下に書かれる加線を下第1線(しただいいっせん)として、そこから下第2線・下第3線と呼びます。加線は上下第3線以上も続きます。

上第1間~上第3間 / 下第1間~下第3間
上第1間~上第3間 / 下第1間~下第3間の加線

加線の間

第5線と上第1線の間を上第1間(うえだいいっかん)として、そこから上第2間・上第3間と呼びます。第1線と下第1線の間を下第1間(しただいいっかん)として、そこから下第2間・下第3間と呼びます。やはり上下第3間以上も続きます。

上下の呼び方

上第1線なら「だいいっせん」で、下第1間なら「だいいっかん」と読ませる楽典もあります。

小節線

縦線 / 小節線
縦線 / 小節線の画像

縦線が最も多い

矢印で示す縦の線を縦線(じゅうせん)と言い、小節線の中では縦線が最も多く使用されます。縦線で区切られた五線は、左から1小節目・2小節目・3小節目・4小節目と数えられます。

縦線は小節線

小節線の種類は以下でも説明するように複数ありますが、縦線の事を小節線と呼ぶ場合も多いです。

複縦線
複縦線の画像

複縦線は段落で使う

二本の縦線を複縦線(ふくじゅうせん)と言います。複縦線はイントロからAメロに入ったり、曲のテンポが変わる時など、段落が変わる時に使われる小節線です。

終止線
終止線の画像

終止線で終わる

複縦線の右側を太くした小節線を終止線(しゅうしせん)と言います。終止線は名前の通り、曲の終わりを意味する小節線です。

反復記号①
反復記号1の小節

反復記号も小節線

2・3小節目を挟むようにしてあるのが反復記号(はんぷくきごう)で、挟まれた小節を繰り返す意味を持ちます。なので、小節の進行は1→2→3→2→3→4という順番です。

反復記号②
反復記号2の小節

反復記号の重なり

反復記号が背を向けるように重なり合う事もあり、その場合は細い線が無くなります。また、1小節目の反復記号は省略される場合も多いです。小節の進行は1→2→1→2→3→4→3→4という順番です。

特殊な小節線

これらの他にも点線や太い線のみ、第5線にだけ書くといった特殊な小節線もありますが、目にする事は稀だと思います。

記事終了
このページのまとめ
  • 五線は一番下を第1線とする。
  • 五線の間の呼び方もある。
  • 五線外の音は加線を使う。